なんとなく心霊の話をする。

現在、自分はカフェの店員だが前職はちょっとストレスフルな感じだった。

営業ではないけれど、営業活動も掛け持つのが当たり前の職業でとある場所にポスティングに行かなければならなかった。

その場所が「錦ケ丘

大きな道路からするりと入ると、立派な結婚式場・ショッピングモール・おしゃれでリッチな感じの住宅ばかり。当時彼氏との結婚を夢見ていた私にとっては、彼と一緒にこんな素敵な場所に住めたら…なーんて思っていた。

ただ、なんだか様子がおかしい。こんなにきらびやかなのに、なんだか「廃れている」「暗い」すれ違う人の顔にモヤがかかっているように見える。20代前半の女がスーツで1人ビラ配りなんかしてるから疲れてんだろう。と思った。

ただ、錦ケ丘の何がいいって、家が密集してるし、大体のご家庭が門扉の横っちょにポストがある。自分が住む大崎市と比べればチラシを入れるのはだいぶ楽だった。大崎市は庭が広かったり田んぼや畑に挟まれているし、自分の実家もそうだがちょっと年数のたった家は玄関扉の横っちょにポストがついてることも多く、住民とエンカウントしないかヒヤヒヤする。

話がそれた。ポスティングが終わり、時間が余ったのでショッピングモールへ入った。館内BGMが流れているし、適切な空調なのに、耳の側で「サーーーーーーーーーーーーーーーー」「サーーーーーーーーーーーーーーーー」と空調音というか風が過ぎる音がする。

気のせいなのか?と思い本屋さんと靴屋さんをぶらっと見た後、店の外からも見える高い建物に目がいった。どうやらマンションのようだ。

「へ〜!!立派!ここにポスティングできたらあっという間に終わんじゃん!」と次回のポスティング対策としてチラシを入れてOKかどうか早速偵察することに。

車に乗り込み、住人のふりをして駐車場へ。その瞬間だった。

なんて説明したらいいかわからないが、人の首が一列にたくさん並んでいるイメージが浮かんだというか、見えたというか。そして駐車場とマンション意外周りが崖になっている感覚になった。大人数で土をがむしゃらに掘っている、そうこうしているうちにマンションが自分めがけて倒れてくるイメージが浮かび、大急ぎで車に戻り、訳も分からず住宅街の方に走っていってしまった。

また、場所によっては家の土地の下に防空壕のように駐車スペースがある区画がある。土地を切り崩して作っているからだろう。駐車スペースの奥の真っ暗な部分にはたくさん人がうごめいている。

「おかしい、私がおかしいのか、ココがおかしいのか」走っても走ってもどこかから誰かが追ってくる感覚がする、全戸の住宅の中から私の車だけじっと見られているような感覚になった。…そして気づいたらヨークベニマル愛子店についていた。

 

それから4年後、当時の彼氏と結婚して家をどこに建てようか、という話になった。その中の候補で仙台駅周辺に近いという理由で錦ケ丘が上がったが、私はとてもじゃないが住むのはいやだと断った。

ちょうど、伯父が建築関係の社長のため、錦ケ丘について何か以前から噂はないか聞いてみることにした。返答は納得のいくものだった。

「あぁ、あそこはもともと処刑場だよ。うちの大工さんたちも朝〜昼までは現場仕事できるけど15時くらいには仕事をやめて帰ってきてしまう。暗くなってくるととてもじゃないがいられない。*当然、MAOが住むのは無理だ。」

(*:私の家系は父方祖母、伯父、父、私に代々霊感があります。)

そして、何が恐ろしいかというと、場所によっては急に居心地がよくなってしまう。帰りたくなくなってしまうのだ。確実に引っ張られている。

今度作並に行く用事があるから、ついでに興味本位で久々に寄ってみたい気もするが、現在は少しは華やかになっているのだろうか。